生命医科学研究科 医生命システム専攻 寺島俊結さん(分子生命化学研究室、博士課程前期1年)が、2024年11月18日〜19日、茨城県つくば市文部科学省研究交流センターで開催された第26回 腸管出血性大腸菌感染症研究会において若手奨励賞を受賞しました。 寺島さんは、腸管出血性大腸菌(EHEC)の主要病原因子である志賀毒素Stx2aが、なぜ個体レベルで強毒性を発現するのか、その分子機構について詳細な解析を行いました。その結果、エキソソームと呼ばれる細胞外小胞に乗ったStx2aが強毒性の本体であること、その産生にはプロテインキナーゼGSK3βが密接に関与していること、を明らかにしました。本成果は、GSK3βの阻害が新たなEHEC感染症治療法の確立につながる可能性があるとして、高く評価されました。
発表題目「個体強毒性発現に関わるStx2aの細胞外放出機構におけるGSK3βの関与」
連名者
高橋 美帆 (生命医科学部 医生命システム学科)
平田 慶治 (生命医科学部 医生命システム学科)
尾上 舞衣 (生命医科学部 医生命システム学科)
西川 喜代孝(生命医科学部 医生命システム学科)