西川喜代孝教授、高橋美帆助教(分子生命化学研究室)らの研究成果が「Scientific Reports」に掲載されました。
O157:H7等の腸管出血性大腸菌(EHEC)による感染症の主な病原因子は、EHECが産生する志賀毒素(Stx)です。StxはStx1とStx2のファミリーからなり、両者は標的細胞に対して同程度の細胞障害活性を示しますが、個体レベルでは、Stx2が数百倍強毒であることが知られています。しかし、なぜStx2が個体レベルで強毒性を示すのか、その詳細なメカニズムは全くわかっていませんでした。今回、Stxが標的細胞内に侵入して小胞輸送される過程で、Stx2がStx1に比べて積極的に細胞外へ放出されること、その一部のStx2はエクソソームと呼ばれる細胞外小胞に結合しており、このエクソソームに結合したStx2が、個体レベルでの強毒性に強く関与していることが明らかにされました。詳細は以下の関連情報をご覧ください。
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