生命医科学研究科 医生命システム専攻 施藝帆さん(分子生命化学研究室、博士課程前期2年)2024年11月6日〜8日、神奈川県横浜市パシフィコ横浜で開催された第97回日本生化学会大会において、若手優秀発表賞を受賞しました。
融合タンパクEML4-ALKは、非小細胞肺がんの主要な病原因子です。現在治療薬として、ALKのチロシンキナーゼを阻害する薬剤(TKI)が広く使用されていますが、薬剤耐性が大きな問題となっています。施さんはALKの基質認識部位を標的として、TKI耐性体に対しても強い阻害活性を示すペプチド性化合物を開発しました。本化合物は、マウス皮下にがん細胞を移植した際の腫瘍形成を顕著に抑制することから、本研究結果が高く評価されました。
発表題目
「基質認識部位を標的とした新規ペプチド性EML4-ALK阻害薬の開発」
連名者
高橋 美帆 (生命医科学部 医生命システム学科)
原 大幸 (生命医科学部 医生命システム学科)
柴田 識人 (国立医薬品食品衛生研究所 生化学部)
内藤 幹彦 (東京大院薬学系研究科 タンパク質分解創薬社会連携講座)
出口 敦子 (東京女子医科大学 先端生命医科学研究所)
丸 義朗 (東京女子医科大学 薬理学講座)
西川 喜代孝(生命医科学部 医生命システム学科)