生命医科学部

医生命システム学科/大学院 医生命システム専攻

DEPARTMENT OF MEDICAL LIFE SYSTEMS / GRADUATE
SCHOOL, MAJOR OF MEDICAL LIFE SYSTEMS

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分子生命分野 玉田真一さん(2015年度博士課程前期修了)、日比野雅大さん(2019年度博士課程前期修了)、高橋 美帆助教、西川 喜代孝教授らの研究成果が「Communications Biology」に掲載されました。

生命医科学研究科 医生命システム専攻 分子生命分野 玉田真一さん(2015年度博士課程前期修了)、日比野雅大さん(2019年度博士課程前期修了)、高橋 美帆助教、西川 喜代孝教授らの研究成果が2021年5月10日付「Communications Biology」に掲載されました。志賀毒素(Shiga toxin : Stx)は、O157:H7に代表される腸管出血性大腸菌が産生する極めて毒性の強い毒素です。Stxは、標的となる細胞のタンパク質合成を阻害することで細胞を殺す、いわゆる毒素本体であるA-サブユニットと、標的細胞上に存在する受容体を認識し、A-サブユニットを細胞内に届ける働きを持つB-サブユニット5量体から構成されています。本研究グループは、この機能が異なる2つのサブユニットに共通して結合し、その働きを阻害するペプチド分子を同定しました。さらにX線結晶構造解析により、本ペプチドとA-サブユニットとの結合様式の詳細を解明しました。これまでA-サブユニットの機能を阻害することが確認されたペプチドは同定されておらず、本成果は、腸管出血性大腸菌感染症に対する新たな治療薬開発に貢献すると考えられます。

研究内容の詳細は以下の関連情報、AMEDプレスリリースをご覧ください。

関連情報:https://www.nature.com/articles/s42003-021-02068-3

AMEDプレスリリース:https://www.amed.go.jp/news/release_20210510-02.html

論文タイトル

Identification of a peptide motif that potently inhibits two functionally distinct subunits of Shiga toxin.

著者

Miho Watanabe-Takahashi#, Masakazu Tamada#, Miki Senda#, Masahiro Hibino, Eiko Shimizu, Akiko Okuta, Atsuo Miyazawa, Toshiya Senda*, and Kiyotaka Nishikawa*

# Equal contributor, *corresponding author

雑誌名

Communications Biology